アレルギーについて
ヘアカラー(永久染毛剤)によるアレルギーって何・・・・??
髪を染めた後に、頭皮や顔などが「かぶれ」たことはありませんか?
かぶれとは、かゆみや赤み、はれやブツブツなどの肌の異常のことで、それらの症状の多くは、ヘアカラー(永久染毛剤)の有効成分である「酸化染料」に対するアレルギー反応です。
これまでに何度もヘアカラーを使用して問題なかった方でも、ある日突然、アレルギー反応が起き、かぶれてしまうことがあります。頭皮や髪の生え際、まぶた、額、耳の後ろ、首すじなど、ヘアカラーや洗髪時のすすぎ液が付いたところに、その症状が現れます。
かぶれと気が付かずに、または症状が軽かったり治まったからといって、その後も繰り返し使用していると、症状はさらに悪化します。皮膚の症状だけでなく、息切れや咳、動悸、めまい、血圧低下などのアナフィラキシー(短時間で生じる激しいアレルギー反応)を引き起こすこともあります。
ヘアカラーアレルギーによる主な症状
一度でも、かぶれやかゆみを経験したことがある方は、絶対にヘアカラーを使用しないでください。美容院で使われるヘアカラーも含め、一切ヘアカラーは使用できません。ヘアマニキュアなどアレルギーを引き起こしにくい別の方法を選びましょう。
また、過去にヘアカラーによるかぶれの症状がなくても、体質やその日の体調、肌の状態などによって、ヘアカラーでかぶれを起こすことがあります。次のような方は、ヘアカラーを使わないようにしてください。
ヘアカラー(永久染毛剤)を使用してはいけない方
- 今までにヘアカラーでかぶれたことのある方
- 染毛中または直後に、じんま疹(かゆみ、発疹、発赤)あるいは気分不良(息苦しさ、めまい等)を経験したことのある方
- 皮膚アレルギー試験(パッチテスト)で皮膚に異常を感じた方
- 頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)
- 頭、顔、首筋に、はれもの、傷、皮膚病がある方
- 腎臓病、血液疾患等の既往症がある方
- 体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等)
2ヘアカラー(永久染毛剤)で異常を感じたときは?使用をやめて、すぐに医療機関を受診しましょう
ヘアカラーによってかゆみ、赤み、痛みなどの異常が生じたら、その製品の使用はやめて、すぐに医療機関を受診しましょう。
ヘアカラーによるアレルギー反応は、髪を染めた後、6時間くらいでかゆみを感じ、その後に、かゆみ・赤み・腫れなどの症状が出始め、次第にその症状がひどくなります。アレルギー反応が現れた場合は、以後、ヘアカラーを使うたびに悪化して全身症状が出るように重症化してしまいます。継続して毛染めをしたい場合は、専門医を受診して使用可能な製品があるかどうかを検査してもらいましょう。
自分の体質に合った製品が見つかれば安全に毛染めができます。
また、最近は、子供の髪を染めるケースも見受けられますが、子供のヘアカラーは要注意です。
子供の皮膚は未熟なため化学物質の影響を受けやすいと言われています。
低年齢のうちからヘアカラーを使うと、酸化染料との接触回数が増え、アレルギーを発症するリスクが高まる場合もあります。